IELTSスピーキングで高スコアを取るコツ

IELTS

こんにちは!

IELTSスピーキングの試験対策をしているけど、いまいちどう回答すればいいかわからない、興味のない質問が来ると頭が真っ白になってしまうという経験はありませんか?

私も全く同じ経験がありスピーキングが一番苦手だった時期もありました。しかし、今日紹介するコツを意識することでスピーキングが最も得意になり、本番で8.0を取得することが出来ました。

紹介に入る前に、まずIELTSスピーキングがどのようなものかを説明していきます。

IELTSスピーキングの概要

まず、IELTSスピーキングはネイティブの試験官と1対1で行われ、約15分と4技能(L, R, W, S)の中で最も試験時間が短いセクションです。また、3つのパートに分けられ、それぞれ特徴を持っています。

パート1:日常生活に関する質問

仕事、趣味、家族、故郷などに自分に関する一般的な質問を聞かれます。

例:Do you work or are you a student?

パート2:2分間スピーチ

試験官からトピックが書かれたカード、鉛筆、紙を渡され、1−2分間それについて話します。カードを渡された後、1分間話す内容についてメモをとる時間が与えられます。

与えられる内容は様々で、例えば以下のようなトピックがあります。

Describe a building in a school or university that you attended
you should say:
•where it is
•what it looks like
•what it is used for
and explain how you felt about the building

パート3:パート2に関連する質問

パート3ではパート2に関連した、抽象的で高度な質問をされます。試験官が質問を掘り下げてくることもあり得るので、一番難しいパートです。

一例として以下のような質問があります。

What are some differences between schools in the countryside and cities?
What will schools be like in the future?

採点基準

IELTSスピーキングには4つの採点基準があり、この中でも特に「流暢さ」が重要視されています。多少発音や文法で間違えても気にせず、流暢さ最優先で会話しましょう。

  • 流暢さと一貫性(Fluency and Coherence)
  • 語彙力(Lexical Resource)
  • 文法知識と正確さ(Grammatical Range and Accuracy)
  • 発音(Pronunciation)

詳細な採点基準は以下のURLから確認できます。

https://ieltsjp.com/wp-content/uploads/sites/3/2019/07/JP-Speaking-rotated.pdf

次から、スコアを上げるためのコツを紹介します!

コツその1:自分が得意な話に誘導する

1つ目のコツは、「自分の得意な話に誘導する」ことです。

みなさん少なくとも一つは自分が話しやすい話題を持っているはずです。金融、環境問題、自分の趣味など何でも構いません。

パート2であまり馴染みのない話題が来た時に、自分の得意分野に話を逸らす、関連付けることで時間稼ぎができるだけでなく、流暢性、語彙の面でスコアアップが期待できます。

例えば、私が以下のような問題を聞かれたとしましょう。

Describe an old person you enjoy talking with (会話して楽しいお年寄りについて説明せよ)
you should say
who he/she is (それは誰か)
what you usually talk about (普段何について話すか)
why you like to talk with him/her (なぜその人物と話すのが好きなのか)
and explain the positive effects of talking with him/her (その人と話すことでどのような良い影響があるか)

正直、私は会話して楽しいと思う年寄りはいませんし、日常的にお年寄りと話す機会は殆どありません。なので、この問題に正直に答えるのはかなり難しいです。

そこで、コツその1「得意な話に誘導する」の出番です。

私の場合は化学、環境問題に関して知識があり、流暢に話すことができるので、私であれば環境を用いて以下のように回答すると思います。

回答

I’m going to talk about an old guy I like to talk with. That person is my supervisor, Takeshi Yamada. He’s a professor and has been working at the University of Tokyo for over 30 years. His research is to invent new materials that can get rid of toxic elements like arsenic from water. Even now there are so many countries suffering from water pollution by arsenic, and it’s been killing lots of people every year all over the world. So, arsenic must be removed from water, but arsenic removal is difficult and there is no effective method to eliminate it because arsenic is not positively or negatively charged in water over a wide pH range. So, there is a great need for a method to remove arsenic, and he’s working on that research, and I’m in charge of a part of it.
As I said, he’s my supervisor, so we often talk about our research, like how we can improve the performance of the materials to remove arsenic. We often make this kind of conversation, like 2 or 3 times a week. I like talking with him because the talk with him gives me motivation for my research and helps my research go forward. I even like making small talk with him because he knows a lot of things I don’t know and it broadens my horizons. Sometimes small talk with him brings me a solution to overcome the problem on my research I’m facing. That’s why I like talking with him.

 私が会話するのが好きなお年寄りについて話そうと思います。その人は私の指導教員で、名前は山田剛です。先生は今東京大学で教授をしていて、30年以上そこで働いています。研究テーマはヒ素のような有害元素を水から除去可能な新規材料を開発することです。今現在でも世界にはヒ素汚染できる死んでいる国が多くあり、毎年多くの人が亡くなっています。だから、ヒ素を水中から除去する必要があるわけですが、ヒ素は水中で正にも負にも帯電していないので、除去が難しく、効果的に除去可能な方法が未だに確立されていません。よって、効果的なヒ素除去法が求められており、先生はこの研究テーマに従事しています。また、私自身もその研究の一部を担っています。
 はじめに言ったとおり、先生は私の指導教員なので、主に研究の話、どうしたら材料のパフォーマンスを向上させれるのかについて話します。結構こういった話はするほうで、1週間に2,3回はこんな話をします。先生と会話することで、研究に対するモチベーションが生まれ、かつ研究をすすめることができるので、話すのが好きです。先生は私が知らないことをたくさん知っており、そのおかげで自分の視野を広げることができるので、先生と世間話をするのでさえ好きです。また時々、先生との世間話で得た知識が研究の難題を克服するのに役立つので、先生と話すのが好きです。

いかがでしょうか?

「かなり無理矢理だな笑」と思ったかもしれませんが、これでいいんです!純粋に英語力を測っている試験なので、このような回答で全く問題ありません!

みなさんもこのような感じで得意分野に誘導することで、興味の無い話題について聞かれたときも十分対応できるはずです。

コツその2:嘘をついても問題なし

2つ目のコツは「嘘をついても構わない」ということです。

全く関心の無いあるいは考えたこともなかったトピックについて説明を求められても正直「???」てなりますよね?笑

こういう時に役立つのが、嘘を付くということです。

IELTSは純粋な英語能力を評価する試験なので、話す内容は評価に全く関係ありません。先程記述した4つの評価基準を意識しながら、いい感じに話を作り上げてください笑

もう一度、先程取り上げた問題と回答を例として使います。

Describe an old person you enjoy talking with (会話して楽しいお年寄りについて説明せよ)
you should say
who he/she is (それは誰か)
what you usually talk about (普段何について話すか)
why you like to talk with him/her (なぜその人物と話すのが好きなのか)
and explain the positive effects of talking with him/her (その人と話すことでどのような良い影響があるか)

回答

I’m going to talk about an old guy I like to talk with. That person is my supervisor, Takeshi Yamada. He’s a professor and has been working at the University of Tokyo for over 30 years. His research is to invent new materials that can get rid of toxic elements like arsenic from water. Even now there are so many countries suffering from water pollution by arsenic, and it’s been killing lots of people every year all over the world. So, arsenic must be removed from water, but arsenic removal is difficult and there is no effective method to eliminate it because arsenic is not positively or negatively charged in water over a wide pH range. So, there is a great need for a method to remove arsenic, and he’s working on that research, and I’m in charge of a part of it.
As I said, he’s my supervisor, so we often talk about our research, like how we can improve the performance of the materials to remove arsenic. We often make this kind of conversation, like 2 or 3 times a week. I like talking with him because the talk with him gives me motivation for my research and helps my research go forward. I even like making small talk with him because he knows a lot of things I don’t know and it broadens my horizons. Sometimes small talk with him brings me a solution to overcome the problem on my research I’m facing. That’s why I like talking with him.

 私が会話するのが好きなお年寄りについて話そうと思います。その人は私の指導教員で、名前は山田剛です。先生は今東京大学で教授をしていて、30年以上そこで働いています。研究テーマはヒ素のような有害元素を水から除去可能な新規材料を開発することです。今現在でも世界にはヒ素汚染できる死んでいる国が多くあり、毎年多くの人が亡くなっています。だから、ヒ素を水中から除去する必要があるわけですが、ヒ素は水中で正にも負にも帯電していないので、除去が難しく、効果的に除去可能な方法が未だに確立されていません。よって、効果的なヒ素除去法が求められており、先生はこの研究テーマに従事しています。また、私自身もその研究の一部を担っています。
 はじめに言ったとおり、先生は私の指導教員なので、主に研究の話、どうしたら材料のパフォーマンスを向上させれるのかについて話します。結構こういった話はするほうで、1週間に2,3回はこんな話をします。先生と会話することで、研究に対するモチベーションが生まれ、かつ研究をすすめることができるので、話すのが好きです。先生は私が知らないことをたくさん知っており、そのおかげで自分の視野を広げることができるので、先生と世間話をするのでさえ好きです。また時々、先生との世間話で得た知識が研究の難題を克服するのに役立つので、先生と話すのが好きです。

黄色でマークした部分はすべて作り話で、東大で働いている山田剛なんて人は存在しませんし、私が研究の一部を担っているのも全てウソです笑

第2段落の部分もそれっぽく作った作り話で、全くの嘘です笑

先程も記述したとおり、IELTSは英語能力試験です。高い英語力を発揮できればカンニング以外何でもありなので、スピーキング試験では嘘を付く覚悟を持って挑みましょう!

コツその3:沈黙を作らない

3つ目のコツは「沈黙を作らない」ことです。

IELTSスピーキングという試験は、沈黙を非常に嫌う試験で、長時間黙ってしまうと大幅減点されてしまいます。

なので、なるべく沈黙を作らない努力をしないといけません。

そこで、役に立つのがFiller(フィラー)と言われる英語です。Fillerとは”つなぎ言葉”のことで、日本語で言う、「えーっと」、「うーんと」などに相当します。

ここで、Fillerをいくつか紹介します。

Fillerその1

1.Uh… 「えっと、あー」
例:Question: How often do you eat out a week? (週にどれくらい外食しますか?)
  Answer: Uhhh… probably, twice a week. (うーん、多分週2くらい)

Fillerその2

2.Well…「えっと、あー」
例:Question: How many countries have you been to? (何カ国行ったことある?)
  Answer: Well…, 4 or 5 countries so far. (うーん、今のところ4,5カ国くらい)

Fillerその3

3.like…「なんというか、〜みたいな」
例:Question: Why did you break up with your boyfriend? (なんで彼氏と別れたの?)
  Answer: Because he was like, full of himself. (なんていうか、自己中だったから)

Fillerその4

4.you know…「なんか、ほら」
例:Question: Why did you break up with your boyfriend? (なんで彼氏と別れたの?)
  Answer: Because he was you know, full of himself. (なんていうか、自己中だったから)

この他にもまだいくつかFillerはありますが、全て紹介すると長くなってしまうので、気になる人は各自調べてみてください!

これらの言葉を挟むことで発言に「沈黙」がなくなり、スクアダウンを防げます!ぜひ有効活用してください!

Fillerを使っても、全く興味のない質問が来たらどうにもならないよ!っていう人もいると思います。こういう場合には、素直に「I’ve never thought of it. Can you give me some time to think about it?(今まで考えたことなかったから、ちょっと考える時間くれない?)」と言いましょう。

そうすると、10秒ほど考える時間をくれるので、その間に嘘でも何でも良いので回答を考えて、話し始めましょう!これを多用しすぎるとスコアが下がると思いますが、1回くらいであれば問題ないので、最後の手段として使ってください!

コツその4:難しすぎる単語は使わない

最後のコツは「難しすぎる単語は使わない」ということです。

IELTSスピーキング試験は面談形式で行われ、普段の日常的な会話を求めています。日常的に使わないような単語を使いすぎると、マイナススコアにはなりませんが、高スコアはあまり望めません。

また、難しい単語は使い方も難しい傾向にあるので、それを誤ってしまうと減点になります。

よって、なるべく難易度の高い単語は控えて、その代わりに句動詞(イディオム)を使うようにしましょう。

句動詞とは「動詞+前置詞」あるいは「動詞+副詞」からなるもので、例としてget rid of (取り除く)などがあり、日常会話でネイティブはこの句動詞を好んで使います。

私はこの句動詞をたくさん覚え、IELTSで多用したところ、8.0を取得できました。このスコアを取った回答を公開しているので、興味があれば目を通してみてください。難しい単語が全然使われておらず、びっくりするかもしれません。

まとめ

  • 得意な話に誘導する
  • 嘘をついても問題なし
  • Fillerを使い、沈黙をなくす
  • 難しすぎる単語は使わない

本記事に書いたことを実践・意識して、高スコア取得頑張りましょう!

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